2012年01月24日
作家の本懐
今回芥川賞受賞の田中慎弥が石原都知事への逆襲会見に応えて、石原は「作家はあれくらいでないと」と擁護?した。
作家という生き物は面白い人間だ。
例えば最近気に入ってる作家百田尚樹(ナイトスクープのディレクター)も先日東京で胆石による急激な腹痛に襲われ
小便も痛くてできない。
治療した後、帰阪の新幹線でのツイート
「今、新幹線のトイレでオシッコした。自分のチンチンをつまんで、自由な角度でオシッコするというのが、これほどの喜びというのを初めて知った。思いきり振り回してやった!」
などと実に面白い。
その百田尚樹の文学作品評は真逆で実に的確だ。
「偉大な文学作品を書くには、人間の欲や俗をたっぷり知っていないと無理。
ただそれだけではダメで、人間の高潔さも知っていないといけない。
ちなみに私は欲と俗しかないので、三流作家どまり。」 (百田尚樹のツイッターより)
同じ大阪出身の好きな作家に宮本輝がいる。
因みに彼の文学評は
「名作といわれる作品はいかにわかりやすく平坦な文章である」
宮本輝の小説にはよくおいしい実店が出てくる。
最近の傑作「骸骨ビルの庭」にもお初天神裏の瓢亭夕霧そばが出てくる。
以前アホなツレとその夕霧そばで一杯やってた。
店のレジ台下に宮本輝がこのお店を紹介する新聞記事が貼ってあった。
「宮本輝、来たんや!」と俺
「宮田輝、なんで来たんや?」とツレ
「宮田輝ちゃう!宮本や」
「誰やそれ?」
「『泥の河』『錦繍(キンシュウ)』、知らんのか?」
「禁酒?今飲んでるやん」
「アホか、ボケ!」
周りの観光客は、爆笑だ。
彼、作家になれるわな。
作家という生き物は面白い人間だ。
例えば最近気に入ってる作家百田尚樹(ナイトスクープのディレクター)も先日東京で胆石による急激な腹痛に襲われ
小便も痛くてできない。
治療した後、帰阪の新幹線でのツイート
「今、新幹線のトイレでオシッコした。自分のチンチンをつまんで、自由な角度でオシッコするというのが、これほどの喜びというのを初めて知った。思いきり振り回してやった!」
などと実に面白い。
その百田尚樹の文学作品評は真逆で実に的確だ。
「偉大な文学作品を書くには、人間の欲や俗をたっぷり知っていないと無理。
ただそれだけではダメで、人間の高潔さも知っていないといけない。
ちなみに私は欲と俗しかないので、三流作家どまり。」 (百田尚樹のツイッターより)
同じ大阪出身の好きな作家に宮本輝がいる。
因みに彼の文学評は
「名作といわれる作品はいかにわかりやすく平坦な文章である」
宮本輝の小説にはよくおいしい実店が出てくる。
最近の傑作「骸骨ビルの庭」にもお初天神裏の瓢亭夕霧そばが出てくる。
以前アホなツレとその夕霧そばで一杯やってた。
店のレジ台下に宮本輝がこのお店を紹介する新聞記事が貼ってあった。
「宮本輝、来たんや!」と俺
「宮田輝、なんで来たんや?」とツレ
「宮田輝ちゃう!宮本や」
「誰やそれ?」
「『泥の河』『錦繍(キンシュウ)』、知らんのか?」
「禁酒?今飲んでるやん」
「アホか、ボケ!」
周りの観光客は、爆笑だ。
彼、作家になれるわな。

Posted by 渡邉郁夫 at 19:49│Comments(10)
│小説
この記事へのコメント
百田氏、件の記者会見を放送作家らしい視線で
ツィードしてました。以下転記します。
『話題の記者会見だが、ぼくの見たところ、最初は気のきいた面白いことを言ってやろうと頑張ってたけど、途中から、テンパってしまって我を失った感じやな。』百田氏が少し嫉妬している様にも感じます。
ツィードしてました。以下転記します。
『話題の記者会見だが、ぼくの見たところ、最初は気のきいた面白いことを言ってやろうと頑張ってたけど、途中から、テンパってしまって我を失った感じやな。』百田氏が少し嫉妬している様にも感じます。
Posted by 火の玉の”文章読本”領五郎 at 2012年01月25日 21:10
百田氏の近作「プリズム」が本屋大賞候補10作品に選ばれた。読んでないけど拍手!
Posted by なべ at 2012年01月26日 10:10
今週土曜日そば屋向けメニューの講師します。
しかし、雑誌「dancyu」に影響され脱サラ独立したおっさんらは、今後全滅して行きます。
しかし、雑誌「dancyu」に影響され脱サラ独立したおっさんらは、今後全滅して行きます。
Posted by からあげ君 at 2012年01月26日 11:08
そばとか豆腐などは元々坊さんの仏めしでビンボーなもの。
それが近年高級料理になってるのが、気に入らない。ビンボーもんの俺のひがみや。
そばは趣味で打ってたらいい。
それが近年高級料理になってるのが、気に入らない。ビンボーもんの俺のひがみや。
そばは趣味で打ってたらいい。
Posted by なべ at 2012年01月26日 12:04
しかし、盲点は宮本輝やね。
そば屋に宮本輝の色紙があっても、
宮本輝が美食家かどうかわかれへん。
その盲点をついて私は、
「ショーン・コネリーから料理褒められたことありますよと言っています。
みなさん感心しますが、ショーン・コネリーの評価がどないしてん。
もうすぐ「味太郎」最新版がHPにアップされます。次号テーマは「からあげ」
ほんま、1月だけでからあげ30kg作りましたわ。
そば屋に宮本輝の色紙があっても、
宮本輝が美食家かどうかわかれへん。
その盲点をついて私は、
「ショーン・コネリーから料理褒められたことありますよと言っています。
みなさん感心しますが、ショーン・コネリーの評価がどないしてん。
もうすぐ「味太郎」最新版がHPにアップされます。次号テーマは「からあげ」
ほんま、1月だけでからあげ30kg作りましたわ。
Posted by からあげ君 at 2012年01月26日 18:18
谷崎潤一郎氏曰く。
味覚は、食べれば食べるほど鍛えられると言う。しかし、味は言葉にしても、文章にしても表現するのは難しいと思う。
味覚は、食べれば食べるほど鍛えられると言う。しかし、味は言葉にしても、文章にしても表現するのは難しいと思う。
Posted by 火の玉の領五郎 at 2012年01月27日 13:55
サザエさんカレー
というものが昭和30年に発売されて、今もあるのです。
パッケージには、昔のサザエさんの絵が商標登録としてあります。裏面には、昭和30年そのままのカレー丼の作り方が。
「ご飯が潜らない程度にとろみをつける。しかし、飲める程度に」
とあります。(パッケージそのまま)
零細食品メーカーが販売していたものを、食品問屋が商標登録ごと買いました。
プロモーション次第で売れるのではないかとの依頼が来て、昨日サンプルが届きました。
カレー粉の味も昭和30年から変わらず。
まず味の評価をくださいとのことなのですが、食べる前から「サザエさんみたいな味」だと解かってしまいます。
味を文章にするのは、そんな難しいことやないで。
というものが昭和30年に発売されて、今もあるのです。
パッケージには、昔のサザエさんの絵が商標登録としてあります。裏面には、昭和30年そのままのカレー丼の作り方が。
「ご飯が潜らない程度にとろみをつける。しかし、飲める程度に」
とあります。(パッケージそのまま)
零細食品メーカーが販売していたものを、食品問屋が商標登録ごと買いました。
プロモーション次第で売れるのではないかとの依頼が来て、昨日サンプルが届きました。
カレー粉の味も昭和30年から変わらず。
まず味の評価をくださいとのことなのですが、食べる前から「サザエさんみたいな味」だと解かってしまいます。
味を文章にするのは、そんな難しいことやないで。
Posted by 味太郎 at 2012年01月29日 05:57
「サザエさんみたいな味」って(笑)
Posted by 火の玉の”文章力”領五郎 at 2012年01月30日 09:18
「息もできない」観たで。
うまい映画やな。
うまい映画やな。
Posted by くそ蠅 at 2012年01月31日 15:21
先日、梁石日の「血と骨」を読み終える。
息を止めて鶴橋の迷路を彷徨っている感覚、やっと読み終えて深呼吸する間隔で、間髪いれずに、谷崎の「文章読本」「陰翳礼讃」を続けて読む。
やっぱり、オレは在日文学は馴染めん。
※かっぱ横丁の古本屋街で谷崎と織田作を探す。
現在は単行本や文庫で出ていない本が数点あったが、初版本で4500円とか・・・。(定価を見ると45円とか・・・)
欲しいが、当時の漢字使いなんでが読めん。
息を止めて鶴橋の迷路を彷徨っている感覚、やっと読み終えて深呼吸する間隔で、間髪いれずに、谷崎の「文章読本」「陰翳礼讃」を続けて読む。
やっぱり、オレは在日文学は馴染めん。
※かっぱ横丁の古本屋街で谷崎と織田作を探す。
現在は単行本や文庫で出ていない本が数点あったが、初版本で4500円とか・・・。(定価を見ると45円とか・・・)
欲しいが、当時の漢字使いなんでが読めん。
Posted by 火の玉の領五郎 at 2012年02月01日 21:08