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渡邉郁夫
渡邉郁夫
仲良し(モーグリ&バルー)


お酒の守備範囲はALL。仏像鑑賞は奈良中心。音楽はブリティッシュ系。野鳥はかわせみ。特撮はウルトラQ、マン。落語は米朝。麺はマロニーであろうが広範囲に好きなアドマンです。
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Posted by オオサカジン運営事務局 at

2012年07月25日

うちわえびの哀しみ ~杉浦千里『美しきエビとカニの世界』~

男の子の大方は甲殻類が大好きだ。
幼少期の怪獣好きから来てるのだろう。

先日、クライアントの格安焼き鳥チェーンが新業態として海鮮料理屋をオープンさせたので行ってみた。
ここは飲み物から料理までall300円均一。
お造りもサーモンのにぎり(なんと6貫!)もすべて300円。
網焼きメニューもあり、はまぐり6つや干物などネタは豊富だ。

そんな中に「うちわえび」があった。

出てきたえびはどこか太古の生物のようだ。
15cmほどの大きさで、そうカブトガニをオレンジ色にしたようなエビだ。
頭から縦2つに切られたうちわえびの身は、少ない。おなかから尻尾までにわずかに身がある。
半身で二口で終わる、もの悲しさ。



さてその翌日。
新聞を見てたら書評欄にうちわえびの写真が目に入った。
このえびの出会いは人生でいきなりの2日連続。
それは「杉浦千里博物画図鑑 『美しきエビとカニの世界』」という美術書の書評で、
その書評の作者は東北で被災したカニ養殖家にしてエッセイストの畠山重篤氏。
彼はこの図鑑をえらく絶賛している。

うちわえびとは、何ぞや!
好奇心のムシが走る。
早速、amazonで購入する。



「対象」を表現するのは写真が最高ではないことが、この本を見ていてそう感じる。
博物画とは写真では表現できない細やかな部分、色合い、長さなどを正確にその対象を表現する画である。
驚いたことに作者の杉浦千里はすでに2002年亡くなっていた。
しかも39歳で。博物画はなんと独学で学んでいた。
更に驚いたことに杉浦は過去円谷プロに在籍しウルトラマンゼアスのデザイナーを経験している。
(やはり甲殻=怪獣相似形説は正しかった。)


図鑑にはえび、かに、ヤドカリ、カブトガニが50種くらい納められており、
それぞれが非常に細かく描かれている。
特にえびの画はひげもシンメトリーで綺麗に左右対比させたあたりは、
本物では不可能なデザインで博物画の真骨頂といえる。
甲殻協会の学者による各種の解説も非常にくわしく読み物としてもおもしろい。
荒俣宏や遺族の方の寄せ書きも心温まる。


ゴッホに啄木、正岡 子規。
古今東西、亡くなってから世に評価される天才たちの多いこと。

杉浦千里もまたそのひとりか。
残念でならない。







追記
うちわえびを網焼きしてたら、焼けた甲羅がはじけ破片が胸に入ってきた。
今私の胸、首は小さなヤケドあとができた。
うちわえびの刻印TATOOだ。
みなさんも網焼きは必ずうちわを用意し防御してください。  

Posted by 渡邉郁夫 at 20:49Comments(6)カルチャー

2012年07月03日

伝説のバウト!オリバレス対金沢和良

井岡と八重樫のミニマム級世界統一戦は見応えがあった。

12ラウンド終了のゴングが鳴ったそのとき、なぜか俺の頬に涙が流れていた。

感動の涙か。

打たれても、打たれてもひるまない八重樫の根性とラウンド後半、井岡のジャッジが

リードしたにもかかわらず八重樫のラッシュに、逃げず真っ向打ち合いを演じたことがあげられる。

最軽量級だが日本ボクシング史に残るベストバウトであった。





日本ボクシング史に残るベストバウトは大方の見方は

ダド・マリノ×白井義男
エデル・ジョフレ×ファイティング原田
ファイティング原田×ジョー・メデル
大場政夫×チャチャイ・チオノイ
輪島功一×カルメロ・ボッシ

あたりだろう。

そんな中、ボクシング通が選ぶベストバウトに必ず入ってくる世界戦が

1971年10月25日に行われたルーベン・オリバレス対金沢和良の世界バンタム級タイトルマッチ だ。

金沢は無敵で最強(66勝61KO1敗1分)のメキシコ選手オリバレスと互角どころか、

あと少しでKOできるまで善戦する。

しかし14Rに3度のダウンを喫して終戦。

2度目のダウンは誰もがこれで終わったと思った。

ナ、ナントすくっと立った。まさに矢吹丈!

そしてあの伝説となった

「ぶっ殺してやる~!(怒)」の怒号で向かっていくのだ。


ガッツ石松はこの試合が彼のベストバウトとし、この試合の話をすれば必ず涙するらしい。

また、ビートたけしは試合当時、新宿のジャズ喫茶であの新宿バス放火犯“『無知の涙』”永山則夫と

早番、遅番のコンビで勤務しており、この試合をお店で観戦し感動している。

たけしは後に雑誌で金沢と対談し、

「仕事してて、まだまだ俺の14Rになってないんだよなぁっていつも思う」と感慨深げに語っていた。



このDVDを長年探し続けていたのだが、どうも商品化されていないことが最近わかった。

ただYOU TUBEで一部見れる。

それが、これだ!
http://www.youtube.com/watch?v=bcLYRv2aLbM
  

Posted by 渡邉郁夫 at 20:45Comments(2)スポーツ