川上の安藤が、榊 莫山。

渡邉郁夫

2010年11月09日 20:09

最近、私の好きな人たちがことこどく新聞紙上を賑わした。

川上未映子



今年、映画『パンドラの匣』でキネマ旬報新人女優賞を受賞、
小説『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞と紫式部文学賞を受賞。
3年前の盛夏、雅叙園での講演会の後のサイン会で「おおきに!」の言葉がうれしかった。うつくしかった。



安藤忠雄



今年文化勲章受賞。高卒初の東大名誉教授もすごいが、ついに頂きへ。
今年の受賞者は三宅一生、蜷川幸雄などかなり灰汁が強い。
選考基準も柔軟になったか。



最後は 榊 莫山



数年前に買ってった彼の著作本をトイレで少しずつ読んでて亡くなった日の翌日読み終える。
「上司海雲(かみつかさかいうん)の“絶筆”」というタイトルが
その著作の最後のエッセイ。
その最終行は偶然だが

”やがてしぬ  
ことを しりつつ  
いきてをり"
ああ、あ。

で終わる 。


正に ああ、あ・・・

関連記事