ちまたのほとけさまたち(回文ちゃうで!)
奈良春日大社の近くに「ささやきの小径」 (正式名称は下の禰宜道(しものねぎみち)という)がある。
古い住宅が並ぶ閑静な小道。
ほとんど人が通らない美しい道。
旧志賀直哉邸も現われる。
この道で見つけた「ニセせんとくん」。
自宅を改造し、おでんや炊き込みごはんのおにぎりを売るおばちゃんがこしらえた。
おばちゃん曰く
「せんとくんと名乗るとお金を取られる」
僕はこの子の名前は「ちゃんとせんとくん」と命名した。
本物の木でできた角が、きもかわいいオブジェだ。
同じく奈良は東北部の山村にある名刹円成寺で見つけた仏様。
石灯篭に置かれていた5センチ程の小さなオブジェ。
おそらく観光客が置いていったのだろう。
材質は石か木材。手作り?
円成寺はかの天才仏師運慶が彫り上げた国宝「大日如来坐像」がある。
若干24歳のデビュー作。当時2ヶ月程度で彫る仏を、めずらしく6ヶ月の長期にわたり彫り上げた傑作。
さらに坐像裏に自分の名前を署名したことも当時としては極めてめずらしい。
最高の仏師になると内外に宣言する意気込みがこの署名から感じられる。
大日如来坐像がある多宝塔。
国宝のためガラス越しでしか拝めないのが残念だ。
寺境内にある国宝の春日堂・白山堂。 全国で最も古い春日造社殿。日本一小さい神殿である。
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