虎児巡礼~桂一門の石塚:東大阪重願寺
晩秋になんだが、3年前から桜見物は生駒中腹の「重願寺」に決めている
近鉄「額田(ぬかた)駅」から生駒山を200メートル近く登ると、重厚な多宝塔と本殿が見える
閑静な場所に、近くの谷間から、「ホーホケキョ」
毎年花見の時期にはジャズコンサートが行われる
私はというと毎年、額田駅前の小さなスーパーで手に入れたお造りと安酒を
勝手に多宝塔の壇上に失敬し、端に腰掛ける
体は西方に、足はブラブラ
一面の花を愛でながら、やはり一杯、また一杯
下界は大阪平野の大パノラマ
1匹のハエがたかる
不思議なもので下界は害虫だが
「さしみ食え喰え、花見のお連れじゃ」と・・・
いわずもがな、酩酊 この上なし!
重願寺は本殿、多宝塔、庭園、墓地が立体的に配置されており(山の中腹だから)
なんとも居心地がいい配置である
その庭園端に石塚がある
“いくちよもまどかれ はなのかつらかげ”
二世 文枝
と書かれている。達筆だ。
石塚裏に回る
なんとそこには噺家のそうそうたる顔ぶれが刻まれている
お寺のHPによるとこの石塚は「桂塚賛成者碑」とのこと
<桂塚>
明治時代西成区天下茶屋にもとの桂塚があった。この塚は自然石に漢文で落語家桂一門の流れを書いた塚で、昭和15、16年くらいまであったのは確かでその後倒れて埋まってしまったのか今も行方不明。
重願寺の碑は本来の塚がなくなったので「建てよう」ということに賛成した上方と東京の落語家の名前が碑の裏に刻まれている。平成9年5月12日、3代目故桂米之助、桂文福さんが5代目文枝さんを連れて紫綬褒賞受賞記念、落語家生活50年記念に参詔された。(重願寺H.Pより)
ご興味あれば、一度参拝をおすすめする
酒はすすみ、心もカラダも安穏、アンノン・・・
重願寺奥の無人の空き地に1本の桜の木。大好きな孤高の桜である
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